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愛犬は人命より重い、人間感情の不思議とは

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愛犬と女の子

毎日私たちに届けられるニュースは、殺人や虐待など目を覆うようなものや感動で胸を打つものも少なくありません。
しかしそのニュースの対象が、人であったり犬や動物、子どもか大人かなどにより人間の感情は大きく左右されます。

例えば人でも子どもの場合には同情をより多く集めるなど、その対象によって大衆の感情は異なるのです。

このような人間感情はなぜ生まれるのか、アメリカで2つの大学が行った実験から人間感情の不思議に迫りたいと思います。

2014年に発生した2つの事件、大衆の異なる怒りの反応

弾丸

はじめに2つの事件をご紹介します。

2人の子を持つ妊婦に、警察官らが発砲

ひとつめは2014年7月8日、2人の子をもつ妊婦ジャネッタ・ライリーが、アイダホ州で警察官に射殺されるという事件。
メディアは、麻薬とアルコールの依存症の既往歴があったライリーが、当時酒に酔い3人の警察官に向かってナイフを振り回していたと報じました。

酔っていてナイフを振り回していたとはいえ体重わずか45kg、そして妊婦であった女性に対して携帯のスタンガンではなく、警察官らは拳銃による射殺を選んだのです。しかし警察官らは訴追を免れ、ライリーの家族への謝罪は行われなかったのです。

この事件は、『ガーディアン』紙の記者が再び掘り返すまで、この一件が大きく取り上げられることはありませんでした。

かわいい黒ラブ、攻撃的なピットブルと間違えた警官が射殺

そしてふたつめは、そのわずか14時間後、同アイダホ州にあるカフェテリアで発生した事件。
クレイグ・ジョーンズ氏は、黒いラブラドール系の愛犬アーフィーを運転席に残して昼食をとっていたところ、アーフィーが吠え始めてしまいました。

そして、誰かが警察を呼び、かけつけたデイヴ・ケリー巡査は、アーフィーの乗ったバンに近づくなりアーフィーは彼に飛びかかったのです。バンの窓はほとんど閉まっていて、襲われることはありませんでしたが、ケリー巡査は驚きのあまりか、アーフィーを闘犬のピットブルだと勘違いしたのか、アーフィーに銃弾を撃ち込んだのです。

この事件に対するメディアの反応は大きかった。
「ニューヨーク・デイリー・ニュース」の見出しは『アイダホの警官、かわいい黒ラブのアーフィーを攻撃的なピットブルと間違って射殺』
まもなく「ジャスティス・フォー・アーフィー」と題したFacebookページが開設され、ハッキング集団のアノニマスは複数の声明動画をYouTubeに投稿するなどし、さらに市民は「ジャスティス・フォー・アーフィー」のスローガンを掲げたデモ行進で、ケリー巡査の解雇を求めました。

そしてその2カ月後、警察監視委員会によってアーフィー射殺を不当との裁定を下し、警察署はジョーンズ氏への公式謝罪を発表。愛犬の死に対する補償として、ジョーンズ氏に8万ドルを支払ったのです。

この1人の妊婦と1頭の犬の銃殺、「大衆の怒り」はいかにも対照的であることがわかります。
2つの事件に表れる人間感情の違い、この人の心理を解き明かす実験が行われたのです。

ひとつめの実験「人とペット」どちらがかわいそうか?

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ひとつめの実験を行ったのは、米ノース・イースタン大学の社会学者であるアーノルド・アールーク氏とジャック・レヴィン氏。
2人は、人が攻撃された記事よりも動物虐待の記事に人はショックを受けるという仮説を立て、検証を行いました。

人と動物の関係を専門とするアールーク氏と、連続殺人犯や大量殺人犯を専門とするレヴィン氏は大学生を被験者とし、研究のために作った実際にはなかったニュース記事を読ませるというもの。

内容は「目撃者によれば、犯人は1歳になる『子犬』を野球バットで殴るなどしたという。通報があり現場に到着した警察官が発見した時には、すでに『子犬』の脚は1本が折れ、さらに体には複数の切り傷もみられ意識のない状態だった。犯人は今も逃走中である。」とし、ここで被害を受けた『子犬』の部分をそれぞれ子犬、成犬、乳児、成人の4パターンに変えたのです。

そして、被験者の大学生に4つの記事のいずれか1つを読んでもらった後、被害者に対する感情移入と精神的苦痛について報告してもらったのです。

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